
学名 Nasalis larvatus
英名 Proboscis monkey

テングザルは、英名がプロウバシス(象やバクなどの鼻)モンキーといいます。
その名の通り大きな鼻が最大の特徴ですが、オスのみがこのように大きく発達します。体長は60cmから70cm、体重は平均20kgで、アジアの最大のサルの一種です。
鼻が非常に長い理由としては、メスによる性的選択によるものかもしれないという説があります。鼻が大きいほど鳴き声の音量が大きくなります。



1匹のオスと数匹のメスで群れて(ハーレム)生活をしています。2歳ぐらいのオスはハーレムから追い出されて、オスだけの群れで生活します。

主に木の葉、種、実をたべていて、甘いものはあまり好きではないようです。4つにくびれた複雑な構造の胃をもち、ここに共生する細菌のおかげで、多くの霊長類には消化できない葉を食べることができます。

昼間は、ジャングルの中で生活をしているテングザルですが、夕方になるとそこに生える渋い果物を食べに、そして、見晴らしのよい寝場所を求めて川にやってきます。川沿いに住んでいますので、泳ぐが得意です。手足の指の間には水かきまで備え、これが天敵のワニより速く泳ぐのに役立っています。

テングザルは、生存競争を生き抜くために独自の方法で進化を遂げています。それは「逃げる」こと。ケンカは苦手でなので、他の猿たちが見向きもしない様な苦い実や葉っぱを食べるよう進化し生き延びてきました。
しかしながら、開発やアブラヤシのプランテーションの拡大により生息域であるマングローブ地帯も少なくなり、現在、個体数が徐々に減少し絶滅しそうな動物(絶滅危惧種)の1種にあげられています。

